松本のみなさまへ-牧村憲一
★10/9松本市でのイベント開催にあたり、牧村憲一さんからコメントが到着しました!
「どのくらい前のことだったでしょうか。駅前の温度計が37度を表示する中、観光者の僕は、松本の街を泳ぐように歩いていました。しゃっきりと冷たい蕎麦が美味かったこと、今でもごくってなります。何度か松本の街を訪ねるうちに、浅間温泉に一風呂浴びに行くことも覚えるようになりました。
東京の生活に疲れを感じた時、海の近くに住むなら友人たちが暮らす湘南へ、山の近くに住むなら松本と勝手に悩み始めました。実はまだ移住を諦めたわけではありません。 ですので、松本山雅を応援するのも、信州大学に親しみを感じるのも、まるもでの一杯のコーヒーも、もしかしてその日への一歩づつではないかと思っています。 東京は、もうとっくに東京人が住むところではなくなっています。親子三代で江戸っ子ならば、僕は東京っ子と言えるでしょう。そうした少数派になった東京人の物語が、『渋谷音楽図鑑』のきっかけとなっています。
新しいことは多数から生まれるのではなく、時代を変える動きは文化と文化の接するところから生まれます。少し足を伸ばせば縄文の生まれた地もある、僕は松本の知に呼ばれたのではと、少し自惚れているところです。」
牧村憲一 (音楽プロデューサー)